全体像から主要分野まで、コンパクトに解説します。
全体像
陸軍(PLAGF)

海軍(PLAN)


空軍(PLAAF)



ロケット軍(PLARF)


戦略支援部隊(SSF)



正式名:中国人民解放軍戦略支援部隊
分野:宇宙・サイバー・電子戦・情報戦
重要性:現代戦の“目と神経”を担う
核戦力の位置づけ
三本柱:ICBM/SLBM(潜水艦)/爆撃機
方針:最小限抑止から信頼性・生残性の向上へ
近年の特徴まとめ
量×質:規模を保ちつつハイテク化
多領域統合:宇宙・サイバーまで一体運用
地域影響:台湾海峡・南シナ海での抑止力増大
必要なら、台湾有事で想定される能力、米軍・自衛隊との比較、予算と調達の実態など、
もう一段深掘りもできます。どこからいきます?
台湾有事で想定される能力
台湾有事で中国(PLA)が取り得る「想定能力」を、現実に起きやすい作戦メニュー
順に整理します。ポイントは、いきなり上陸決戦よりも、封鎖・制空制海の奪取・情報戦
で台湾の意思決定と補給を崩しにいく選択肢が厚いことです。
1) “最初の一撃”:ミサイル飽和攻撃+航空攻撃で目・耳・滑走路を潰す
狙い:台湾の防空網・指揮通信(C2)・レーダー・空軍基地(滑走路/燃料/弾薬)を短時間
で麻痺させ、以後の封鎖や上陸を有利にする。
手段
ロケット軍のSRBM/MRBM、巡航ミサイルでの拠点同時打撃(基地・港・指揮所・
通信)
電子戦/サイバーでレーダーや通信、意思決定を攪乱(後述のSSF)
この「初動で重要施設を叩く」方向性は、米国防総省の中国軍報告でも、
台湾侵攻オプションの要素として繰り返し示されます。
2) もっとも“起こしやすい”主戦:封鎖(Blockade/Quarantine)能力
狙い:台湾を物資・エネルギー・貿易の面で窒息させ、降伏/政治的譲歩を引き出す。
手段
海軍・海警・民兵(民間船の活用を含む)で港湾・主要シーレーンの圧迫
航空戦力と対艦ミサイルで外部の介入コストを上げる(A2/AD)
宣伝戦で「検疫」「法執行」として正当化しつつ段階的に強化
CSISの封鎖ウォーゲーム分析は、封鎖が軍事・経済・心理の複合で効く一方、
長期化すれば国際介入やエスカレーションのリスクも増える点を整理しています。
直近の大規模演習でも、港の封鎖を想定した訓練が報道・分析されています。
3) 制空・制海の獲得:台湾周辺での“外から入れない”環境づくり
(A2/AD)
狙い:米日などの増援が届く前に、台湾周辺の空・海を危険地帯化する。
手段
対艦弾道ミサイル/対艦巡航ミサイル+航空攻撃で艦艇を遠ざける
長距離SAM・戦闘機・早期警戒で航空優勢を取りにいく
潜水艦・機雷・無人機で海域を“消耗戦”にする
このA2/ADの厚み(特にミサイル量)をどう相殺するかは、最近の豪州系研究でも
主要論点です。
4) 上陸侵攻(本丸だが最難関):揚陸・空挺・港湾奪取の総力戦
狙い:政権中枢や要衝を短期に制圧し既成事実化。
必要能力(セットで揃わないと難しい)
5) “見えない前哨戦”:宇宙・サイバー・電子戦(SSF相当の能力)
狙い:台湾のC2・ISR(監視偵察)・世論を崩し、ミサイル/航空/海上作戦の命中率とテンポを上げる。
手段
6) エスカレーション管理:核・長距離打撃で介入抑止(シグナリング)
中国は核戦力の近代化を進めつつ、危機時の「示威・抑止」も含む運用を模索していると論じ
られています(※核使用そのものを“想定する”というより、介入国の判断を縛る意図)。
まとめ:PLAが“現実に使いやすい”順
封鎖/検疫の段階的強化(軍事+経済+心理)
ミサイル飽和+航空攻撃で台湾の戦力運用を鈍らせる
A2/ADで外部介入コストを跳ね上げる
(条件が整えば)限定上陸・離島奪取→(さらに整えば)全面侵攻
これら全体を支える宇宙・サイバー・電子戦
知りたい深掘りを選んでください(どれでもOK)
最近の分析・報道(台湾有事シナリオの能力評価)

Reuters
China encircles Taiwan in massive military display

The Washington Post
Taiwan condemns China as 'biggest destroyer of peace' as drills continue
U.S. Department of War
Military and Security Developments Involving the People's ...
2025/03/08
CSIS
Lights Out? Wargaming a Chinese Blockade of Taiwan
German Marshall Fund
If China Attacks Taiwan

アメリカ合衆国研究センター
Missiles and multipolarity: Can an Indo-Pacific coalition ...
初動72時間で「狙われやすい目標」は、ざっくり言うと ①台湾の“目と耳” ②指揮命令(C2) ③空軍の発進能力 ④港と補給 の順で、短時間で麻痺させると後続(封鎖・上陸)の成功確率が上がるものが中心になります。米・日・台の公開分析でも、初期にミサイル/航空攻撃で重要軍事施設を叩く想定が繰り返し出てきます。
初動72時間に狙われやすい目標セット(基地・港・C2)
1) 航空基地(特に「滑走路・燃料・誘導施設」)
狙い:戦闘機を飛ばせない/帰投させない(発進回数を激減させる)。
狙われやすい要素
台湾側研究者が「航空機を地上で破壊/滑走路などを攻撃して出入りを抑止」という初期攻撃を想定している、という整理もあります。
2) 防空網(レーダー・地対空ミサイルの“目”)
狙い:台湾の防空を“見えなく”して、以後の航空攻撃や封鎖をやりやすくする。
狙われやすい要素
警戒・射撃管制レーダー
防空部隊の通信・データリンク
(場合により)発電・中継施設
RANDは、防空ではレーダーが要で、電波を出すレーダーは探知されやすく攻撃対象になり得る点を詳述しています。
3) C2/C4ISR(指揮所・通信・情報処理)
狙い:「命令が届かない」「状況が見えない」「誤情報が混ざる」状態を作り、部隊運用をバラバラにする。
狙われやすい要素
台湾国防部の国防報告書も、C4・サイバー等の能力整備を重要課題として挙げています(=そこが脆弱点になり得る、という裏返しでもあります)。
4) 港・海上物流の要点(“封鎖/検疫”と相性が良い)
狙い:補給と経済活動を止め、軍事的にも民生的にも圧力を最大化する。
狙われやすい要素
主要港の出入口(航路・停泊機能)
港湾荷役インフラ(クレーン、コンテナ機能等)
燃料・備蓄・物流結節点
近年の中国の大規模演習では、台湾の主要港を封鎖する想定が報じられており、**基隆(Keelung)や高雄(Kaohsiung)**のような港が“封鎖の焦点”として言及されています。
(※ここで言う「狙う」は、物理攻撃に限らず、航行制限・臨検・危険海域設定などの“機能停止”も含みます。)
5) 電力・燃料・交通の一部(C2と基地運用を間接的に止める)
狙い:レーダー、通信、基地、港の稼働を“連鎖的に”落とす。
狙われやすい要素
変電・送電の要点(局所停電で軍用拠点を止める)
燃料供給(港湾/基地/車両の運用制約)
主要道路・橋梁の一部(部隊分散や補修の阻害)
ここは公開資料でも一般論としてよく触れられますが、個別の弱点特定につながりやすいので、あえて“カテゴリ”までに留めます。
72時間の「流れ」として多い想定(超ざっくり)
0–6時間:サイバー/電子戦+ミサイルで 防空の目・指揮通信・滑走路 を同時に叩き、混乱を最大化
6–24時間:航空攻撃継続、港・海域の航行制限を強め「外から入れない」環境づくり(封鎖/検疫の立ち上げ)
24–72時間:損耗評価→再攻撃、封鎖の実効性を上げつつ、限定的な奪取(離島等)や上陸準備に移る“可能性”
もし次を知りたいなら、どれがいいですか?
台湾側の「初動72時間の耐え方」(分散・滑走路復旧・代替C2など、公開情報の範囲で)
封鎖が“軍事”と“民生”に効く経路(燃料・食料・半導体物流など)
米日介入がある場合に、初動目標がどう変わるか(基地防護・ミサイル防衛の観点)
関連する最近の報道・分析(封鎖演習/初期攻撃想定)

Reuters
China stages record drills designed to encircle Taiwan
28 日前
フィナンシャル・タイムズ
China launches military drills around Taiwan
29 日前

ガーディアン
China launches live-fire drills around Taiwan simulating blockade of major ports
28 日前